小説の書き方のコツ8選|読みやすい文章に必須の知識!

小説の書き方のコツ8選|読みやすい文章に必須の知識!

読みやすい文章には必須!小説の書き方のコツを徹底紹介

 常に5W1H・起承転結を意識する

小説の書き方のコツ5W1H起承転結

小説の書き方のコツとして最初に紹介するのは、常に「5W1H」や「起承転結」を意識して執筆するというものです。私は編集長として数多くの作品や記事を読み、編集をしてきました。

しかし、結論から言うと、この2点を守れていない小説は読みづらい上に駄作になります。ではなぜ駄作になるのか、その理由について早速下記で紹介していこうと思います。

そもそも5W1Hが何なのかよくわからないという方や、詳しく知りたいという方は『小説初心者が絶対に知るべき4つの書き方のポイント』にて詳細を説明していますので、先にそちらの記事を参考にして下さい。

小説初心者が絶対に知るべき4つの書き方のポイント
初心者が知っておくべき小説の書き方こちらの記事では小説執筆の初心者が絶対に知っておくべき小説の書き方を、いくつかの項目に分けて紹介しています。以下で紹介している書き方を知っているかどうかで、小説の完成度は大きく変わってきますので、初心者の方はぜひ...

既に上記の記事をご覧になっている、あるいは5W1Hについて知っている方には蛇足かもしれませんが、復習も兼ねて簡単に説明をさせていだきます。

 

5W1Hとは
①いつ(When)
②どこで(where)
③誰が(who)
④何を(why)
⑤なぜ(why)
⑥どのように(How)

5W1Hとは上記の6つの要素から構成される、文章や物語を作る上での基本構造となる部分を指します。これを意識できていない小説は非常に読みづらく、何を伝えたいのかわからない作品になりがちです。

特に物語の冒頭においては、これがハッキリと示されていることが重要になりますので、読みやすい文章を執筆したい場合は常に意識しましょう。

では続いて起承転結について紹介していきます。聞いた事がある、あるいは既に理解している方も多いと思いますが、起承転結の深い部分や注意点まで理解している方は少ないので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

 

起承転結とは
①起
┗物語の出だし、あるいは始まり
②承
┗起の材料を発展させることで、物語を動かす効果がある
③転
┗物語の転機、あるいは逆転が起きる部分
④結
┗起承転の積み重ねの末に生まれる物語の結末、オチ

これが起承転結になります。こちらも5W1Hと同様に、作品作りにおける基本中の基本です。途中の展開が迷走する作品や、オチが拍子抜けするような作品の多くは、起承転結が疎かになっているケースが多いです。

では気になる起承転結の注意点について紹介していきます。多くの小説のハウツー本や、小説コラムの記事では「起承転結はストーリー構成で欠かせない存在」と紹介しています。

結論から言えばこれは間違いではありません。しかし、起承転結を一行づつ物語に当てはめたり、噛み砕いて説明しただけで「これを参考にして下さい」と言っているものは間違いです。何故なら、本当の起承転結はそんなに単純な存在ではないからです。

起承転結の配分は均等じゃない

多くの小説ハウツー本や記事では起承転結をシンプルに説明していますが、実際は違います。たとえば、起承転結の説明に4コマ漫画を用いて、1コマ目を「起」、2コマ目を「承」、3コマ目を「転」、4コマ目を「結」で表しているものをよく見かけますよね。

しかし、実際の小説で4コマ漫画のように起承転結を均等に配分してしまうと、非常につまらない物語が完成してしまいます。わかりやすい例で例えると400ページの小説の起承転結が、それぞれ100ページづつ描かれていると思って下さい。

「承」と「転」の部分で100ページづつ使っているのは良いかもしれません。ですが、世界観の説明や出だしに当たる「起」でも100ページも使っている小説なんて蛇足過ぎる上に、いつまで経っても物語が始まらないので誰も読みたくないはずです。

これが起承転結を均等に配分してしまった作品がつまらない物になりやすい理由になります。では、数多くの作品を見てきた筆者が、どのように配分するのが正解なのかを紹介します。

 

  • 起:作品全体の1~5%
  • 承:作品全体の40~50%
  • 転:作品全体の30~40%
  • 結:作品全体の5~15%

中には例外もありますが、このバランスで起承転結が配分されている作品が最も安定して面白いです。もちろん例外の作品もありますが、それは作者の構成力や文章力が抜きん出ているものが多いです。これを把握した上で、起承転結と5W1Hを常に意識して文章や物語全体を構成することが、駄作になることなく、読みやすい文章の小説を書くコツと言えます。

「が」を削り、文章をなるべく短くする

小説の書き方のコツ文章を短くする

小説の書き方のコツとして次に紹介するのは、文章をなるべく短くするというものです。これは小説におけるコツとして非常に簡単ながらも、かなりの効果が見込めます。では肝心の方法ですが、なんとタイトルにもあるように「が」を削るだけです。

もしかすると「それだけ?」と思うかもしれません。しかし、小説を書く時に全ての方が、しかも必ず複数回「が」を使うはずです。だからこそ、このコツは全ての小説書きの方に効果的かつ、意識をすることで最終的にはかなりの文字数を削減することに繋がります。

さて、この「が」ですが、全ての「が」を消せばいいという訳ではありません。大きく分けると順接の「が」と逆説の「が」が存在しています。この場合、削るべきは逆説の「が」です、では、どのように削るべきなのか例文と共に見ていきましょう。

 

  • 私が子供のころにはまだ戦争が続いていたが、それでもこの辺りは平和だったから、みんながそれなりに楽しく暮らしていたよ。
  • 私が子供のころにはまだ戦争が続いていた。それでもこの辺りは平和だったから、みんながそれなりに楽しく暮らしていたよ。

こちらが逆説の「が」を削る例になります。一度区切りが生まれたことにより読者が読みやすくなっただけでなく、文章の短縮にもつながっています。

小説は自分が描きたい情景や物語をどれだけ完全に、それでいて難解になることなく、わかりやすく伝えることができるかが大事です。そこで自然な位置で区切りを増やすことで、読者の目が滑る事態を防ぎやすくなります。

そして文章の量を減らすことができれば=読者に与えられる情報量が減るので、結果として読みやすい小説が完成します。特に「が」は使用頻度が高い分、上手く削ることができればかなりの効果を期待できるので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

プロ作家の文章を参考・模写をして語彙と知識を増やす

小説の書き方のコツ語彙と知識を増やす

続いて小説の書き方のコツとして紹介するのは、プロ作家の文章を参考・模写をして語彙を増やすというものです。もしかすると「プロの文章なんか参考にしなくても自分の文章で書ける!」「模写とかダサい! 無理!」なんて考えが少しでも浮かんだ方がいるかもしれませんが、それは完全にNGな考え方です。今すぐ改めて下さい。

何故なら、読みやすい文章を作るには豊富な語彙と表現力が必須だからです。よく「文章は書けば書くほど上達する」「語彙力は読書量に比例する」なんて言われていますが、これは紛れもない真実です。しかし、ただ無数の本を読んだりひたすら書けば良いと言うわけではなく、より良い文章を作るには常に『上達しようとする意思』を持つことが大切になります。

ただ本を読んでも意味はない

もしも一切の向上心もなく、ただただ惰性で文章を書いたりプロの作家の文章を読んだとしても、それでは思うように上達はできません。より読みやすく、そして評価されるような小説を書くには、前述した上達をしようとする意思の下、プロの技術や長所を盗むよう意識する必要があるのです。

そのためにはプロの小説を読む際にただ作品に流されるのではなく、『自分の知らない単語や意味で書かれている文章』や『思わず関心したり、見入った表現』を頭に焼き付け、その上でメモやテキストファイルに打ち込んで下さい。

そして、意味はわからないものの、「この言葉なんかかっこいい!」「この言い回しを自分の作品で使いたい!」と思ったそれらの言葉や表現を、積極的に辞書やGoogleで検索し、意味や読み方をインプットしましょう。

このように気になった言葉や言い回しを自分でメモに記載して調べると、ただただ辞書読んでインプットしようとするよりも、かなり効率よく知識や語彙として身につけることができます。

ちなみに読み方や意味もわからない単語や言い回しをネットで調べる時は、『日本語表現インフォ』と『類語・対義語辞典』を使うのがおすすめです。正確な読み方がわからなくても、前後の文章や一部の文字の読み方がわかれば、この2つのサイトを使うことで意味と読み方を調べることができます。

日本語表現インフォさんへのリンクはこちら!

類語・対義語辞典のリンクはこちら!

増やした知識を自分なりに噛み砕き、作品へと反映させる

そんなこんなでインプットが終わったら、ここからが本番です。今度はそれを上手く自分なりに噛み砕き、アレンジをして自身の作品へと反映させましょう。

せっかく覚えた新たな知識や語彙ですが、そのまま流用してもあなたの実力が伸びることはありませんし、ただのパクリなので最悪盗作で訴えられます。しかし、本の出版で生活をしているプロの文章を自分なりに消化して取り込むことで、あなたの実力が一気に向上して語彙も増えるだけでなく、自分だけの作風を生み出すきっかけに繋がります。それはひいてはプロの作家へと繋がる一歩になるでしょう。

語彙が増えることで表現力が磨かれれば、今まで50%しか伝えられなかった頭の中で躍動する戦闘シーンや、素晴らしい設定、キャラクターの心理や動きを100%、あるいは120%読者に伝えることができます。そのため、知識と語彙は小説家にとっての命と言っても過言ではありません。

語彙が増えたからといって、むやみに難しい言葉を使うのはNG

そんな増えた語彙を活用する上で、一点だけ注意点があります。それは『覚えた語彙を乱用しない』というものです。今まで知らなかった語彙を覚えると、それをついつい使いたくなるのは自然なことです。しかし、あなたが今までその言葉を知らなかったように、読者の中にもそれを知らない人は当然います。

小説を執筆している時点で、あなたはほとんどの読者よりも多くの語彙を持っています。にも関わらず、無用に難しい漢字や単語を使用すると、読者は文章の意味がわからずあなたから離れていってしまいます。

そのような独りよがりな作品はプロを目指す上でもNGです。誰よりも豊富な語彙を持っているプロの文章が読みやすいのは、彼らがそれを噛み砕き、読者に自然にわかりやすい言葉で伝える表現力があるからです。

増えた知識と語彙は、適切に使用をすればあなたの作品を一段階、いえ二段階は上で引き上げてくれます。そのため、ぜひ上手く活用をして下さい。

同じ文章表現を何度も使わない

小説書き方コツ同じ文章表現を使わない

続いて小説の書き方のコツとして紹介するのは、同じ文章表現を何度も使わないというものです。理由は後述しますが、実はこれは先程の「プロ作家の文章を参考、模写して語彙を増やす」と関係があります。これは言葉で説明するよりも最初に例を見ていただいた方がわかりやすいので、下の文章をご覧下さい。

 

NGな文章表現の例1
例:俺は顔をぐちゃぐちゃにして泣いた。横を見ればミホも顔をぐちゃぐちゃにして泣いている。あのユキでさえ、わずかに顔をぐちゃぐちゃにして泣いていた。それだけアイツの死は重かったんだろう。

こちらが悪い例です。見ての通り、全ての登場人物が顔をぐちゃぐちゃにして泣いています。キャラの死によって、それと近しい人物が涙を流すのは物語における定番です。しかし、このように全く同じ文章表現でそれを描いてしまうと、あなたが本当に描きたかったキャラの動きや心情は、正しく読者に伝わりません。

さらに読者の脳裏に浮かぶイメージもまた、表現に見合った稚拙なものになってしまいます。そしてこのような表現が続けば、それはやがて読者が離れてしまう要因となります。それが重要なシーンなら尚更です。では、どのようにすれば良いのかを例と共に紹介します。

 

正しい文章表現の例1
例:俺は顔をぐちゃぐちゃにして泣いた。横を見ればミホも目を真っ赤にして、大粒の涙をポロポロと零しながら泣きはらしている。あのユキでさえ、声を押し殺して静かに涙を流していた。それだけアイツの死は重かったんだろう。

こちらが正しい文章表現の例です。全員が泣いているという事実はそのままに、それぞれのキャラの泣き方に個性と方向性を打ち出したことで、場の情景がよりイメージしやすくなったはずです。

小説を書いていると、それが長編であればあるほどこのように涙を流すシーンや、怒るシーン、喜ぶシーンなどを描写する機会が増えます。紹介したのはあくまで一例ですが、そういった繰り返し描かれるシーンを執筆する時に同じ表現しかできない場合、そのシーンに正しくマッチングした描写をできません。

たとえば、上のような泣いたり、悲しいシーンを表す表現をあなたはいくつ知っているでしょうか。5個、それとも10個でしょうか。しかし、残念ながらそれでは全然足りません。

 

嗚咽がこみ上げる。涙があふれる。悲しみ続ける。さめざめと泣いた。泣きじゃくった。泣きついた。目頭が熱くなった。熱い涙が止まらない。すすり泣く。慟哭した。号哭する。号泣する。涙に暮れた。血の涙を流した。鼻の奥がツンとした。涙に溺れた。身を震えわせた。涙を絞った。雨が止まらなくなった。川のように涙が流れた。声を枯らして泣いた。まぶたを腫らして泣いた。蛇口から溢れる水のように泣いた。悲しい。悲哀。痛ましい。憐れむ。愁い。伏し沈む。気持ちが沈む。悲しみに圧倒された。突きのめされたような悲哀に襲われる。

最低でもこれぐらいは思いつく必要があります。そうでなければ、場面にあった描写をすることは不可能です。

すぐに表現方法を身につける必要はない

ここまでかなり厳しいことを書いてきましたが、実はすぐに無数の表現方法を身につける必要はありません。というのも、表現方法はすぐに増やそうと思ってもなかなか増やせるものではないからです。

ならどう増やすのかというと、先ほど説明をした「プロ作家の文章を参考、模写して語彙を増やす」という事をすれば良いのです。プロの本には素人ではパッと思いつかないような表現方法を、豊富な語彙や知識を元に数多く使われています。

そのため、プロ作家の本を読む=自然と多数の表現方法も身につけることができるのです。そして表現方法が身につけば、自然と文中で同じ表現を繰り返してしまうことも無くなります。

何故ならプロの文章や知識を吸収すれば、あなたの中にそこに相応しい表現方法を用いるだけの語彙が増えているからです。

また、それ以外にも、先ほど紹介した「日本語表現インフォ」の力を借りたり、辞書を参考にメモをして記憶に定着させるなどの方法でも語彙を効率的に増やせます。ぜひ自分のスタイルにあった方法を選んで下さい。

比喩を活用する

小説書き方コツ比喩を活用

次に小説の書き方のコツとして紹介するのは、比喩を活用するというものです。惹き込まれるような文章を書くプロの作家の多くは、適切なタイミングで素晴らしい比喩を用いています。

では、そんな作品のクオリティを一段階上へ引き上げることが可能な比喩とは一体どんな文章を指すのか例と一緒に紹介していきます。

 

比喩表現の例1
まぶしい朝日に、思わず俺は目をつぶった。

銅を磨いたような朝日に、思わず僕は目をつぶった。

シンプルな比喩ですが、まぶしい朝日よりも、朝日に対するイメージがより湧きやすいと思います。続いて他の例も紹介していきます。

 

比喩表現の例2
とてもキレイな銀髪の少女に、気づけば僕は目を奪われていた。

まるで磨いた真珠のような銀髪を持った少女に、僕は気づけば呼吸をすることも忘れて釘付けになっていた。

こちらも同様に、より銀髪の少女の雰囲気と主人公の様子に対するイメージが湧きやすいと思います。上だとただ少年がキレイな銀髪の少年を見ている情景しか浮かびません。

しかし、下だとただの銀髪ではなく、真珠のような鮮やかな光沢の銀髪を持っている少女に対し、主人公が口をポカンと開けながらガン見をしている、といったイメージが頭に浮かぶはずです。これはあくまで一例ですが、このように比喩表現を効果的に活用することで、読者により鮮明に情景を伝えることができます。ぜひ様々な比喩表現を勉強してみて下さい。

ただし、比喩もあまりに多用してしまうと物語のテンポが悪くなってしまったり、逆に読者が情景を理解できなくなってしまいます。あくまでメインヒロインが登場するなどの重要な場面や、あなたが持っているイメージを読者に鮮明に伝えることで、お互いの描いている情景を完全に一致させたい時に使って下さい。

句読点の使い方を工夫する

小説書き方コツ句読点の使い方

続いて小説の書き方のコツとして紹介するのは句読点を工夫する、というものです。ここまでは多くの小説の書き方のコツが知識によるものでしたが、これは技術的なものになります。

たとえば「きれいな金髪の少女が転校してきた」という文章があります。このように修飾語が続いている文章の場合、少女の金髪がきれいなのか、それとも金髪の少女がきれいなのかわかりません。こういった時に必要になってくるのが、正しい句読点の使い方を工夫するという技術です。

 

  • きれいな金髪の、少女が転校してきた
    ┗この場合はきれいな金髪を持った少女が転校してきたことがわかります。
  • きれいな、金髪の少女が転校してきた
    ┗この場合は金髪を持ったきれいな少女が転校してきたことがわかります。

上のように適切な位置に句読点を使用することで、読者に正確なイメージを伝えることができます。句読点を正しく使うのは小説の基本中の基本ですが、だからこそ使い方に失敗してしまえば、読者に間違った印象を与えてしまいます。そうならないためにも句読点の使い方をしっかりと意識するのが、小説の書き方のコツです。

代名詞の使い方に注意する

小説書き方コツ代名詞の使い方

続いて小説の書き方コツも、同じく知識ではなく技術系のものになります。代名詞というと『彼が』『彼女が』『アレが』『そんなことが』といった表現が代表的です。これらはとても便利なので、私も今まさに使っていますし、この記事の中でも複数の箇所で使用しています。

しかし、代名詞は便利な反面、使い方を誤ってしまうと読者に混乱を与える原因になってしまいます。現実世界でも仕事中に上司に、あるいは学校で先輩に「○○君、アレやっておいてくれない」と言われたことが、誰しも一度はあるはずです。そして、そんな時に思わず(アレってなんだろう……? あのことかな、それともあのことだろうか?)という風になってしまった経験がありませんか?

それこそが小説で代名詞を使用する際の注意点なのです。たとえば作中で「あの技とあの技だとどちらを使うべきだろう?」という文章があったと思います。事前の文章や作者の技量にもよりますが、恐らく多くの読者は(あの技ってどの技だよ)という疑問を抱くはずです。

そのような事態を避けるためには、「魔神剣と秋沙雨、どちらを使うべきだろう?」という様にしっかりとした固有名詞を使う必要があります。これは人物が登場するシーンを描写する時も一緒です。こちらは例題を紹介しようと思います。

 

代名詞の悪い例
「そういえば彼女ってかわいいよなぁ」
「あぁ。あの整った顔立ちに抜群のスタイルいいよな!」
「あの子のような子と付き合えたらなぁ……」

これでは彼女が作中の誰を指しているのかさっぱり読者に通じません。もしも作中に女性が一人しかいないなら、これで会話が成立するかもしれません。しかしそんな作品はほとんどありません。ほとんどの作品のように複数の女性の登場人物がいるなら、上記の文章では読者に誰のことを表しているのか通じません。

 

代名詞の良い例
「そういえばリサってかわいいよなぁ」
「あぁ。あの整った顔立ちに抜群のスタイルいいよな!」
「あの子のような子と付き合えたらなぁ……」

このように代名詞を使わず、しっかりと人物の名前を記載することで。登場人物が誰に対する会話をしているのか通じるようになります。代名詞は非常に便利なため、ついつい様々な場面で活用しがちですが、使い方に注意しなければ読者に混乱を与えたり、誤解を招いてしまう要因となるので注意して下さい。

オノマトペを適切に使用する ※2018年6月に追記

小説の書き方のコツとして最後に紹介するのは、「オノマトペを適切に使用する」というものです。オノマトペに聞き覚えが無い方のために簡単に説明をすると、オノマトペとは「擬音語」や「擬態語」を合わせた言葉になります。これは日本語特有の文化であり、日本語では「擬声語」と呼びます。

具体的には人物の声や動作、背景で発生している効果音などがオノマトペに該当します。今ひとつピンと来ない方のために、以下にオノマトペを用いた例文をいくつか紹介しますので参考にして下さい。

オノマトペの例と例文
①:イライラ
┗今朝のことを思い出すと無性にイライラする
②:ニコニコ
┗嬉しいことがあったらしく、彼女はずっとニコニコしている
③:ペコペコ
┗朝から何も食べてないせいで、お腹がペコペコだ
④:ドキドキ
┗彼の姿を見てから私の胸はドキドキしっぱなしだ
⑤:ゴロゴロ
┗大きな岩が斜面をゴロゴロと転がってきた
⑥:ムカムカ
┗二日酔いのせいで仕事中ムカムカしっぱなしだった
⑦:ガンガン
┗お酒を飲みすぎたせいで頭がガンガンと痛む
⑧:ワクワク
┗この跡さらに強い敵と戦えると思うとワクワクしてくる
⑨:テクテク
┗彼女が向こう側からテクテクと歩いてきた

以上がオノマトペの例と例文になります。オノマトペはここに紹介しているもの以外にも数多く存在しており、たとえな笑い声だけでも「クスクス」「ニヤニヤ」「ゲラゲラ」「ニタニタ」「ニコニコ」などがあります。また、作品によって作者独自のオノマトペもあるので、その数は無限にあると言っても過言ではありません。

ただ、共通して言えることは、オノマトペは効果的に活用することでキャラクターの感情や場面のイメージを、より読者に鮮明に伝えられるということです。そのため、オノマトペは適時活用することが、小説の書き方のコツになります。

ただし、そんな便利なオノマトペですが、あまりにも多用してしまうと見づらい文章になってしまいますので、基本的にはキャラクターの感情などを鮮明に読者へ伝えたい時などの使用に留めることをおすすめします。

小説の書き方のコツまとめ

如何だったでしょうか。最後に今回紹介した小説の書き方のコツをまとめていきます。

 

  1. 常に5W1H・起承転結を意識する
  2. 「が」を削り、文章をなるべく短くする
  3. プロの作家の文章を参考・模写をして語彙と知識を増やす
    ┗ただ読むだけでなく、自分なりに理解、吸収をして作品へ反映させる
  4. 同じ文章表現を何度も使わない
  5. 比喩を活用する
  6. 句読点の使い方を工夫する
  7. 代名詞の使い方に注意する

以上の7点を意識するようにしましょう。そうすることで、あなたの小説がより面白いものになること間違いなしです。また、『小説の書き方を45の項目に分けて徹底紹介!』では小説の書き方について項目別に紹介をしていますので、ぜひ作品を執筆する際の参考にして下さい。

小説の書き方を45の項目に分けて徹底紹介!
小説の書き方:基本編ノベルコミットでは、元小説書きで現役の編集長である筆者が、4桁を超える作品や記事の編集に携わってきた経験を元に、小説の書き方やテクニックを項目別に徹底的に解説しています。まず紹介する小説の書き方:基本編では、文字通り基本的な小説...

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